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2022.10.13

【項目別】外壁塗装の種類を詳しく紹介!業者の選び方も

外壁塗装に関する情報を集めていると、外壁に使用される材料や塗料にはさまざまな種類があることに気付き、どれを選べばよいか迷うことは珍しくありません。塗装・外壁材・工法など、外壁塗装にはさまざまな項目があり、それぞれの種類によって特徴も異なります。 当記事では、外壁塗装の際に使用される塗料と外壁材に加えて、工法の種類も解説します。業者の選び方も併せて紹介するため、業者に外壁塗装の依頼を考えている場合はぜひ当記事を参考にしてください。

 

1.押さえておきたい外壁塗装の種類【塗料編】

近年の消費者ニーズの多様化を受け、外壁塗装用の塗料は種類が豊富にあります。外壁塗装塗料には耐久性や機能性などの効果に違いがあるため、自分の家に合った塗料選びが大切です。 ここでは、塗料の特徴やメリット・デメリット、価格について種類別に紹介します。なお、価格は目安であり、メーカーによっては値段が前後する可能性があります。

 

1-1.ウレタン塗料

ウレタン塗料は、シリコン塗料より以前に普及していた塗料です。アクリル樹脂とウレタン樹脂を混合して作られており、密着性が高いため手すりなど湾曲したところによく使用されます。 ウレタン塗装のメリットは、密着性と伸びがよく安価で施工してもらえる点です。一方、他の塗料より劣化が早く、耐久性と防汚性に劣るというデメリットもあります。 ウレタン塗料の耐用年数は約5~7年、価格は1缶あたり5,000~20,000円が相場です。雨どいや手すりなどの塗装を考えている人には、おすすめの塗料と言えるでしょう。

 

1-2.シリコン塗料

シリコン塗料は、数多くある塗料の中でも近年よく使われる塗料です。耐久性能や仕上がりのよさがウレタン塗料より優れている特徴があります。 シリコン塗装のメリットは、価格が安く耐久性に優れていることと、親水性という特徴を持っていることです。親水性とは塗膜が水に馴染みやすいことを指し、雨水が汚れを包んで流すという特徴があります。シリコン塗料のデメリットは、伸びがよくないためひび割れが起こる可能性があることです。 シリコン塗料の耐用年数は約7~9年で、価格は1缶あたり15,000~40,000円になります。コストと耐久性のバランスがよく、出費を抑えたい人に適しています。

 

1-3.アクリル塗料

アクリル塗料は、アクリル樹脂を主成分として作られた塗料です。外壁塗料の中では耐用年数が短いものの、価格が抑えられるため新築の建設に使用されるケースもあります。 アクリル塗装のメリットは価格が抑えられることに加え、施工に手間がかからないことです。しかし、耐久性が低い・ひび割れが生じやすいというデメリットがあることを認識しておきましょう。 アクリル塗料の耐用年数は4~6年で、価格は1缶あたり5,000~15,000円です。短い期間で外壁の塗替えをしたい人や、DIYで外壁塗装にチャレンジしたい人におすすめの塗料となっています。

 

1-4.フッ素塗料

フッ素塗料は、フッ化カルシウムが主成分の塗料です。汚れを寄せ付けない性質を持っており、主に修繕が難しい建物に使われていましたが、近年では一般住宅の外壁塗装にも使用されています。 フッ素塗装のメリットは、耐久性や防カビ性などが高いため、外壁がキレイな状態を長期間維持できることです。デメリットは、ひび割れしやすく、塗装には技術が必要という点が挙げられます。 フッ素塗料の耐用年数は10~15年で、価格は1缶あたり40,000~100,000円です。塗装頻度をなるべく少なくしたい、自宅の美観を長期間保ちたい場合に適した塗料です。

 

2.押さえておきたい外壁塗装の種類【外壁材編】

外壁塗装をする際には塗料だけでなく、外壁材の種類についても知っておく必要があります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、最適な外壁材を選べるようにしましょう。 ここでは、代表的な外壁材の特徴や価格について、3つの種類を紹介します。なお、塗料と同様、価格は目安となります。

 

2-1.モルタル

モルタルは、砂・セメント・水を混ぜた外壁材です。モルタルは職人による手作業での現場施工となるため、職人の技術によって仕上げや耐久性に大きな差が出るという特徴があります。 モルタル外壁のメリットは、十分な防火性があり、仕上げの工法によって多彩なデザインにできる点です。しかし、ひび割れが起きやすく、補修が必須というデメリットもあります。 モルタルの一般的な価格は、1平方メートルあたり1,500~4,000円となっています。

 

2-2.サイディング

サイディングには窯業系や金属系などの種類があり、中でも主流になっているのは窯業系サイディングです。窯業系サイディングとは、セメントに繊維質や混和材を混ぜ、板状に形成された外壁材を指します。 窯業系サイディングのメリットは、耐火性・耐震性・遮音性に優れており、デザイン性が高いことです。一方、継ぎ目のコーキング材が経年劣化することで、改修が必要になるデメリットもあります。 窯業系サイディングの場合、デザインによって価格は異なりますが、1平方メートルあたり3,500~5,000円が相場です。

 

2-3.ALCパネル

ALCパネルは、セメントや珪石などを原料として作られたコンクリートを、板状に形成した外壁材です。外壁材だけでなく、一般住宅の屋根や床など幅広く使用されます。 ALCパネルのメリットは、耐火性や断熱機能に優れており、人体に有害となる物質が含まれていないことです。デメリットは、防水性が低いため仕上げ材を使用して防水性を補う必要がある点です。 ALCパネルの一般的な価格は、1平方メートルあたり7,000~15,000円となっています。

 

3.押さえておきたい外壁塗装の種類【工法編】

外壁塗装は外壁材や使用する道具、塗料によって塗装方法が異なります。代表的な工法の詳細は以下の通りです。
ローラー工法ローラーを転がしながら、長く広い面を一気に塗装する方法です。ローラー部分が大きいため、広い面の塗装を素早く終わらせることができます。しかし、隅や細かな塗装には向いていません。
吹き付け工法スプレーガンと呼ばれる、塗料を噴射できる機械を使って塗装する方法です。ローラー工法と同じように広い面を一気に塗装できますが、塗料の液だれや飛び散り、凹凸があるところの塗り残しに留意しましょう。
刷毛塗り工法小さい筆のような刷毛と呼ばれる道具を使用して、細かな部分を塗装する方法です。道具が小さいため広い面の塗装には不向きです。刷毛は、細かい仕上げや仕上がりを微調整する際によく使用されます。

 

4.外壁塗装の種類・業者の選び方とは?

外壁塗装の種類を選ぶ際は、目的や予算に応じて選ぶことが重要です。外壁材や外壁塗料は、性能がよく耐用年数が長いものほど値段が高くなります。しかし、高価なものであっても、外壁塗装を考えているすべての人の目的を満たすことはできません。 「デザイン性を重視したい」や「なるべくメンテナンスが少ないものがよい」など、外壁塗装の種類を選ぶ際の優先順位は人によって異なります。いろいろな外壁材や塗料を比較して、予算と目的に合った外壁塗装を選びましょう。 また、外壁塗装の業者選びも重要なポイントです。業者を選ぶ際は、施工実績が豊富な業者を選ぶことをおすすめします。施工実績が豊富な業者であれば、ホームページに施工実績やお客様の声が紹介されています。業者の候補が複数ある場合、実績やお客様の感想の多さを判断材料の1つにしましょう。

 

まとめ

近年の消費者ニーズの多様化を受け、外壁塗装や外壁材には多くの種類があり、それぞれで特徴や値段が異なります。外壁に求める役割は人によって異なるため、目的や予算に合った塗料や外壁材を選ぶことが重要です。 外壁塗装の業者を選ぶ際は、なるべく施工実績が豊富な業者を選ぶことがおすすめです。職人の技術や現場での管理体制によって、外壁材や外壁塗装の耐用年数は異なります。経験が豊富な職人に施工をお願いするためにも、ホームページなどで施工実績やお客様の声などをチェックしましょう。