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2022.10.13

外壁塗装の助成金に関する詳細!利用する際の流れや注意点などを解説

自宅の外壁塗装には多くの費用がかかるため、「できるだけ節約したい」と考える人も多いのではないでしょうか。費用を抑える方法としては助成金の活用がありますが、利用したい際は流れや注意点を事前に把握することが重要です。 当記事では、外壁塗装の助成金に関する基礎知識を中心に、利用方法などを紹介します。実際に自治体が実施している助成金の例も取り上げるため、「少しでも安く外壁塗装を実施したい」と考えている人は参考にしてください。

 

1.外壁塗装の助成金とは?「補助金」との違い

外壁塗装の助成制度は、基本的に地方自治体が運用しています。国によって統一的に設けられた制度ではないため、金額や申請期間などの詳細は居住する自治体の内容を確認しましょう。 助成金とよく似ている制度に「補助金」がありますが、両者は「受給のしやすさ」という面で異なります。助成金は、自治体が定めた条件を満たしていれば基本的に受給できます。一方、補助金は審査が設けられている場合が多く、申請を通過した人のみ受給が可能です。

 

1-1.助成金を活用できる外壁塗装の種類

助成金を活用できる外壁塗装は、大きく以下の3種類に分けられます。

・遮熱塗料

遮熱塗料とは、住宅を太陽の熱から守る塗料であり、室内の温度が高まることを抑えます。エアコンの使用頻度が減る効果や、設定温度が適正になる効果も期待され、省エネ対策につながると言われている塗料です。

・一般的な断熱改修

住宅の外壁や天井などに断熱改修を行うことで、遮熱塗料と同じように省エネ効果が期待されています。「省エネリフォーム助成金」などの名称で運用されているケースもあります。

・一般的な外壁塗装

省エネ対策とは関係がない場合でも、自治体によっては一般的な外壁塗装が助成金の対象となります。自治体によって受給条件は異なるものの、一般的な外壁塗装の基準は全体的に優しいと言えるでしょう。

 

2.外壁塗装に関する助成金の例3つ

助成金の有無だけでなく、助成金額などの詳細は自治体によって異なります。助成金の活用を検討する上では、管轄の自治体ごとに実際の事例を確認することが重要です。 ここでは、外壁塗装の助成金を実施している3つの自治体の例について、助成額や申請条件などの情報を紹介します。

 

2-1.【東京都品川区】住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)

東京都品川区で実施されている「住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)」の詳細は、下記の通りです。
助成金額工事金額の10%(消費税抜きの額) ※区民は上限額20万円、マンション管理組合、賃貸住宅個人オーナーは上限額100万円
申請条件
  • 初めて利用すること
  • 品川区内の業者に発注して施工すること
  • 工事費用の総額が10万円以上であること
など
対象工事
  • エコ住宅改修(LED照明器具設置や遮熱性塗装など)
  • バリアフリー住宅改修(手すり設置や段差解消など)
  • その他の工事(屋根の軽量化や外壁対火パネル設置など)
※上記の工事と同時に行う工事も助成対象

出典:品川区「住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)」

 

2-2.【神奈川県海老名市】魅力ある住宅づくり支援リフォーム助成金

神奈川県海老名市では、リフォーム工事に対する助成金を実施しています。詳細は下記の通りです。
助成金額工事金額の1/2(上限額10万円)
申請条件
  • 海老名市に住民登録をして1年以上が経過していること
  • リフォーム予定の住宅に居住し、所有者であること
  • 共有者を含め市税などを滞納していないこと
など
対象住宅
  • 戸建て住宅
  • マンションの自己専有部
  • 店舗などとの併用住宅の住宅部分
対象工事
  • 「海老名商工会議所会員」あるいは「市内に本社・本店があり、住宅リフォーム取扱事業者の届け出をしている施工業者」を利用する工事
  • 費用の総額が10万円以上(税抜き)の工事
など

出典:海老名商工会議所「【魅力ある住宅づくり支援リフォーム助成金】」

 

2-3.【兵庫県西宮市】住宅リフォーム助成事業

兵庫県西宮市では、一般的な外壁塗装への助成事業を実施しています。詳細は下記の通りです。※2022年の募集は終了しています。
助成金額工事金額の10%(上限額10万円)
申請条件
  • 申請時点で西宮市に居住し、住民登録をしていること
  • 市税を滞納していないこと
  • 西宮市内の業者に発注して施工すること
  • 工事費用の総額が40万円以上であること
など
対象住宅申請者が居住し所有者である、市内の住宅。
対象工事
  • 住宅の改修工事または補修、改良または設備改善のための工事
  • 住宅の敷地内における自家用駐車場の設置や修繕の工事

出典:西宮市「令和4年度(2022年度)住宅リフォーム助成事業について【2次募集】」

 

3.【STEP別】外壁塗装で助成金を利用する際の流れ

外壁塗装で助成金を利用する際は、下記の流れで進めることが一般的です。
  • 居住する自治体の助成金制度を調べる
  • 工事が始まる前に申請する
  • 申請書・報告書・請求書などの書類を提出する
  • 助成金を受け取る
ここでは、助成金を利用する際の流れについて、上記の詳細を解説します。

 

3-1.【STEP1】居住する自治体の助成金制度を調べる

助成金を申請する前に、自分の居住する自治体で補助金制度が運用されているか調べましょう。申請の準備には時間がかかるため、できるだけ早めに確認することが重要です。なお、各自治体における助成金制度の有無を調べる方法には、主に以下の3つがあります。

・市町村のホームページを確認する

助成金制度を実施している場合、自治体のホームページに掲載されます。パソコンやスマートフォンでホームページを検索し、詳細について確認しましょう。

・「地域公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索」を利用する

「地域公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索」とは、全国の住宅リフォームに関連する支援制度がまとめられているサイトです。市区町村と制度内容を入力して手軽に検索できます。

・市区町村の窓口に問い合わせる

市区町村の担当窓口へ電話で問い合わせる、または直接聞きに行く方法もあります。その場で疑問を解消できるため、スムーズに申請したい場合におすすめです。

 

3-2.【STEP2】工事が始まる前に申請する

助成金の手続きは事前の申請が鉄則です。すでに完了している工事の申請は対象外となるため、工事業者を選定した上で確実に事前申請を済ませましょう。なお、申請にあたって必要とされている主な書類は下記の通りです。
  • 自治体ごとの申請書
  • 工事の見積書
  • 施工部分の写真や図面
自治体ごとに必要な書類は異なるため、詳細の確認が必須です。

 

3-3.【STEP3】申請書・報告書・請求書などの書類を提出する

申請書が認定されると決定通知が届き、申請内容に沿って工事が実施されます。工事後の報告で現場の写真を提出する必要があるため、工事開始後は業者と調整しながら写真撮影を行います。工事の実施中に提出した施工計画の変更がある場合は、自治体に変更内容を報告することも必要です。 工事完了後は「完了報告書」と「請求書」を提出します。業者が書類の作成方法に詳しい場合もあるため、必要に応じて協力してもらうとよいでしょう。

 

3-4.【STEP4】助成金を受け取る

報告書などの提出後に調査員が工事現場を確認し、問題がなければ交付の決定となります。基本的には1~2か月後に助成金が振り込まれるため、申請した金額と相違ないか確認しましょう。 なお、場合によっては振り込まれるまでに2~3か月程度かかる可能性もあります。

 

4.外壁塗装の助成金に関する注意点2つ

外壁塗装の助成金を活用する際は、以下の注意点を押さえる必要があります。
募集期間内でも申請できない場合がある
外壁塗装の助成金に充てられる予算は自治体ごとに異なるため、応募者が多い年度は、予定よりも早めに受付が締め切られる可能性もあります。 外壁塗装の助成金は人気が高いため、利用したい場合はなるべく早く申請することが大切です。また、申請の段階で募集が続いているか確認することもおすすめします。
申請および認定までに時間がかかる
申請書類や申請内容は自治体で入念に確認するため、申請から認定までは一定の時間がかかります。申請が認定されるまでの時間は自治体ごとに異なり、2週間~1か月が目安とされています。書類の再提出などで認定が遅れると助成金を受給できない場合があるため、早めの提出を心がけましょう。

 

まとめ

外壁塗装の助成制度は自治体によって運営されており、有無や助成金額、支給条件などはそれぞれ異なります。自分が住む自治体のホームページや窓口、または検索用の専門サイトで活用できる助成金を探しましょう。 助成金の申請をスムーズに進めるためには、受給までの流れや、関連する注意点を事前に把握することが重要です。特に「工事前に申請する」ことを忘れると認定を受けられないため、忘れずに申請しましょう。ぜひ当記事の内容を参考に、外壁塗装の助成金を活用してください。