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2022.10.13

外壁塗装の費用相場を徹底解説!費用を抑える3つのコツも

住宅や店舗の外壁塗装が必要になった際、多くの人にとって気になる点が工事にかかる費用です。塗装業者から見積書を提示され、予想よりも高額な料金に驚くケースもあるでしょう。見積書の金額が妥当かどうかを判断するためには、一般的な費用の相場価格を把握することが大切です。 当記事では、外壁塗装工事の費用相場と金額を左右する要素、料金を抑えるコツについて解説します。外壁塗装を依頼する際の注意点も紹介するため、工事の質を落とさずに費用を少しでも安く抑えたい場合は、ぜひ参考にしてください。

 

1.外壁塗装の費用相場はいくら?

住宅の外壁塗装を依頼する際の費用相場は下記の通りです。
坪数塗装面積の目安外壁塗装のみ屋根塗装あり
20坪79.2平方メートル40万~90万円70万~110万円
30坪118.8平方メートル60万~100万円80万~120万円
40坪158.4平方メートル80万~130万円100万~140万円
50坪198.0平方メートル90万~160万円120万~180万円
60坪237.6平方メートル120万~200万円150万~200万円
100坪396.0平方メートル200万~320万円220万~360万円
上記表における坪数とは建物の延床面積です。1階が15坪で2階建てなら30坪、1階が30坪で2階が20坪なら50坪の列を参考にしてください。また、外壁の塗装面積は延床面積×1.2~1.7、延床面積は坪数×3.3でおおよその数値が計算できます。
  • 塗装面積=延床面積×1.2~1.7
  • 延床面積=坪数×3.3
外壁と一緒に屋根の塗装も行う場合、外壁塗装の相場に対し20万~40万円程度の加算が目安です。1度にかかる費用は大きくなるものの、足場や機材をそのまま使用できることもあり、結果的に別々に工事する場合と比較して総工費が安く済む傾向にあります。 なお、費用相場はあくまで目安です。料金の詳細は業者ごとの値段設定や各要素によって異なるため、見積書は必ず内訳をチェックしましょう。

 

2.外壁塗装の費用を左右する要素4選

外壁塗装の費用はさまざまな要素によって合計金額が変化するため、「何にお金がかかっているのか」という点を押さえる必要があります。外壁塗装の費用に大きな影響を与えるのは主に下記の4つです。
  • 人件費
  • 足場代
  • 塗料の種類
  • 屋根や外壁の劣化状態
ここでは、外壁塗装の費用を左右する4つの要素について解説します。

 

2-1.人件費

外壁塗装では経験豊かな職人ほど高給になるため、ベテランが多い業者は人件費が比較的高くなる傾向にあります。「人件費が安い=初心者が多い」というわけではありませんが、熟練の職人がいるかどうかを判断する目安にはできるでしょう。 また、塗装作業を直接行う職人および工事に関わる人全員への対価に加え、下記の作業項目も人件費に含められることが一般的です。
作業項目費用の目安(1平方メートルあたり)
飛散防止ネット張り100~200円
高圧洗浄100~300円
養生250~400円
シーリング補強増し打ち:500〜1,000円 打ち替え:900〜1,500円
下地補修1,700〜2,500円
他にも現場管理費として3~5万円程度、廃材処理費などに1~3万円程度の計上が目安となります。

 

2-2.足場代

足場代は、塗装費用全体の20%程度が目安です。足場の組み立ては、2階以上の高さがある外壁の塗装には必須となります。業者によっては足場なしでも施行する場合がありますが、足場の有無は作業の安全性と塗装の仕上がりに大きな影響を与える要素です。品質重視で考えるのであれば、足場を設置したほうがよいでしょう。 下記は、一般的な足場の種類と費用相場の例です。
足場の種類費用の目安(1平方メートルあたり)
単管足場600~800円
単管ブラケット足場700~1,000円
枠組み足場1,000~1,500円

 

2-3.塗料の種類

外壁塗装は、使用する塗料の種類やグレードによっても費用が大きく異なります。下記は、外壁塗装に使用される塗料の費用相場です。
塗料の種類耐用年数単価(平方メートル)
アクリル3~8年1,000~1,800円
ラジカル8~15年2,200~3,600円
光触媒10~25年4,300~5,500円
塗料はグレードが高いものほど耐用年数が長く、単価も上がる傾向にあります。一見高額に思えますが、耐用年数が長い塗料はメンテナンスの頻度も少なめです。長期的にはコストを抑えられるケースもあるため、将来的なことも考えて選ぶとよいでしょう。

 

2-4.屋根や外壁の劣化状態

屋根や外壁が劣化していると、塗装の前に補修工事を行わなければなりません。下記は、屋根や外壁を補修する場合の費用相場です。
作業内容費用の目安
ストレート屋根差し替え1万~2万円(枚)
棟板金交換1万~3万円(m)
外壁モルタル補修3万~7万円(平方メートル)
外壁張り替え1万~5万円(枚)

 

3.外壁塗装の費用を抑えるコツ3選!

屋根や外壁の劣化が酷くなるとその分作業が増え、工事費用も高くなります。外壁塗装の費用を抑えるコツは、屋根や外壁の劣化が進む前に工事を依頼することです。また、他にも下記の3点を把握しておけば、工事費用を抑えられます。
  • 助成金や補助金を活用する
  • 業者の閑散期に依頼する
  • 複数の業者から見積もりを取る
ここでは、外壁塗装の費用を抑えるコツを3つ紹介します。

 

3-1.助成金や補助金を活用する

「住宅改善工事助成事業」や「住宅リフォーム助成事業」などの制度を活用すれば、外壁塗装の費用を抑えることが可能です。断熱性や遮熱性のある塗料や環境に配慮した資材を使用するなど、いくつかの条件を満たすことで助成金や補助金を受け取れます。 ただし、自治体によって制度の有無や支給条件は異なるため、事前の確認が必要です。助成金や補助金についてもっと詳しく知りたい人は、下記の記事も参考にしてください。

外壁塗装の助成金に関する詳細!利用する際の流れや注意点などを解説

 

3-2.業者の閑散期に依頼する

塗装工事が少ない閑散期であれば、他の季節に比べて費用を抑えやすい傾向にあります。一般的に外壁塗装の繁忙期は秋と春、閑散期は梅雨の時期・夏・冬です。 依頼の少ない時期であれば値引きする業者も多く、予定を組みやすいというメリットもあります。ただし、気候が不安定な時期は、雨や雪などの影響で施工期間が伸びやすいというデメリットも考慮しなければなりません。地域によっても閑散期が異なるため、急ぎでなければ業者に確認するとよいでしょう。

 

3-3.複数の業者から見積もりを取る

外壁塗装に限らず工事の依頼先を探す際は、契約に踏み切る前に複数の業者から見積もりを取ることが大切です。複数の業者から見積もりを取れば、その地域における適正価格を知ることができます。 また、複数の業者と相談すれば建物の状況を正確に把握できる可能性が高まり、必要な工事と不要な工事を見定めることにもつながります。助成金・補助金や火災保険に詳しい業者がいれば、見積もりの段階でアドバイスを受けることもできるでしょう。

 

4.外壁塗装を依頼する際のチェックポイント

外壁塗装を依頼する際は、以下の2点に注意しつつ業者を選びましょう。
見積書の内容は分かりやすいかどうか
見積書をチェックする際のポイントは、主に下記の4つです。
  • 「一式」ではなく個別に書かれているか
  • 塗料メーカー名・商品名が明記されているか
  • 使用する塗料の缶数が明記されているか
  • 塗装面積が平方メートルで算出されているか
「一式」に含まれる範囲は業者と認識の相違が起こりやすいため、特に入念に確認しましょう。また、どのメーカーのどの塗料を使用するかが分かれば、メーカーの仕様書やおおよその費用相場を確認できる可能性があります。
豊富な実績があるかどうか
実績をチェックする際のポイントは、主に下記の2つです。
  • 過去の施工実績や施工例を提示しているか
  • 地元でよい口コミがあるか
過去の施工実績や施工例に加え、実際にかかった工事費用も併せて掲載している業者が多いため、ホームページなどを確認するとよいでしょう。また、業者の実力は地元での口コミ情報が参考になります。周囲に業者を利用したことのある人がいれば、感想を聞くといった方法もおすすめです。

 

まとめ

外壁塗装では建物の状態や階数、使用する塗料の種類によって必要な工事内容や材料費が大きく変化します。施行する職人の人数や熟練度によって人件費に差が生じるため、見積もりの金額が適正かどうかは入念にチェックしなければなりません。 助成金や補助金の活用や閑散期を狙うことで費用を抑えられますが、何よりも複数の業者から見積もりを取り内容を比べることが大切です。信頼できる優良業者に依頼したい場合は、ホームページや地元の口コミなどで業者の実績・評判を調べるとよいでしょう。